引き立て役よさようなら（番外編追加）
久しぶりに来た達央の部屋のリビングを見て言葉を失った。
テーブルの上にはワイングラスと２人分のオードブル、
ちょっとしたレストランの様だった。

「これって・・・・」
どう見ても達央が作ったとは思えないほどの料理を目の前に
言葉を失った。
達央は少し照れた様子で
「ここまで豪華になるとは思わなかった・・・」
ボソッとつぶやいた言葉を聞き逃さなかった。
「これどうしたんですか？」
達央は照れた様子で、少し口を尖らせながら
「よこっちにお願いしたんだよ。２人だけでお祝いしたいから
なんか買ってきてってさ・・・でもこんな豪華にしろとは一言もいてないのに」
「・・・これ横田さんが用意したんですか？」
スタジオまで送り届けると担当するfellowの方に行くと言っていたはずだった。
だが、実際は・・・違っていたようだった。
たくさんの人たちの協力で優花と達央がこうやって一緒にいられることに
感謝の気持ちでいっぱいになった。

「ここまでみんながしてくれたんだ。幸せにならなきゃ罰が当たるな。
・・・・どうぞお座りください」
達央がイスを引き優花はぎこちなさげにイスに座ると、達央も向いの席に座った。
ワインクーラーからワインを取り出し、達央が開け、ワイングラスにワインが注がれた。
こんなに素敵な夜を演出してくれた人たちと今目の前にいる大好きな人に
感謝の気持ちを込め乾杯をした。

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