引き立て役よさようなら(番外編追加)
「今日のライブってさ・・・あいつにとっては特別なんだよ。
優花ちゃんと出会って音の幅が広がって、今までにない楽曲が
このアルバムに沢山詰まってる。でもさ、ファンの反応ってやっぱり
人それぞれで、それを良しと受け入れる者と新しい事を好まない
今までのflybyの音を好む者いろんな人がいるんだ。
特に今日はファン限定ライブで熱狂的なファンばかりだ。
・・・4人は今日このステージで
直にその反応を目の当たりするんだよね。
正直、今までの達だったらあまり気にしていなかったかもしれない。
自分の作る音が一番だって思ってたからね・・・
だけど今の達は違うんだ。優花ちゃんの事も含めてみんなに自分の音を
受け入れてほしいっていう強い思い凄くわかるんだ・・・
だからいつも以上に緊張していると思うんだよね・・・」

横田の言葉に優花は再び視線を達央に向けた。
「だけど優花ちゃんが傍にいるからピリピリしてないんだよ。
浩太のさっきのあれは別としてね・・・何もしなくていい。
ただ、優花ちゃんにはここで黙って見守ってほしいって言うのが俺が達に
頼まれた事。だからここでみてやっててくれないかな?」

このライブにそこまでの思いがあるとは・・・・優花は
横田の話にflybyというバンド、そしてその中心である達央の存在の
大きさを改めて知らされた。


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