引き立て役よさようなら（番外編追加）

「何？」
「私は・・・ずっとここでこうやってこの先も彼を見守っていていいんですよね。」
優花はステージの達央を見つめていた。
横田もそれにつられるように達央に視線を移した。
メンバーとスタッフを集めていろいろな指示を出している達央は
どことなく落ち着いた表情だった。

「うん。そうしてもらえるとうれしい。君がいるから達はあんなに
落ち着いてリハができるとおもうよ」

優花は達央をみながらにっこり笑っっていた。


開場１時間前・・・・

メンバーの控室でみんなが食事をとったりゲームをしたり
それぞれの時間を過ごしているなか、ステージに立つ予定の全くない優花だけが
緊張で何度も時計をちらちら見ながらハ～～ッっと溜息をつく。

「なに優花が緊張してんの？」
笑いを堪えるように達央が優花にコーヒー差し出した。
「ありがとう・・・・うーんどうしてかな？自分が出る訳じゃないのに
　落ち着かなくって・・・。」

達央はコーヒーを一口飲むとそれをテーブルに置き、立ち上がると
ちょっと来てと手招きしながら控室を出た。