引き立て役よさようなら(番外編追加)
2曲目が終わったところでマイクスタンドに手をかけたのは尚也だった。
「みんなー!今日はライブにきてくれてありがとう!今日ここに来た人たちは
 倍率の高い抽選に見事当選した人たちなんですが・・・もちろんアルバムを
 手に取ってくれたよね~」
会場からは大歓声に包まれた。
その様子を4人は満足そうな顔で笑っていた。
「ありがとう!ありがとう!・・・残念ながらここに来られなかった方も
たくさんいます。今日はそんなきたくても来られなかった人たちの分まで
思いっきり盛り上がっていきましょう!」
尚也の声に会場からさっきよりももっと大きな歓声が上がった。

達央が次の曲のタイトルを言うとカウントが入り、3曲目へと続いていった。

*************

ライブは順調に進み残すはあと2曲となった
優花もステージの袖で客席と同じ様にライブを楽しんでいた。
「優花ちゃん・・・」
後ろから唯に声を掛けられた。
「唯さん・・・」
「ライブ順調そうでよかったね」
は満足げに頷いた。
「優花ちゃんがこうやって傍で見守ってるから達も安心してステージに
 立てるんじゃないのかな~。それに達ってば今日はやたら横を見てるよね」
たしかに達央は時折、優花いるステージの袖をちらりと見ていた。
「きっと優花ちゃんのために歌ってるのよ・・・・」
唯の言葉に胸が熱くなった。
優花はふと達央との出会いを思いだした
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