引き立て役よさようなら(番外編追加)
flybyの達は優花にしてみれば後からついてきたもの
初めて大野達央という一人の男を優花は好きになってくれたんだ・・・
そう思うと達央の胸がぎゅっっと掴まれる様な甘い痛みが走った。
本気で好きになった人・・・初めて一人のために歌を歌いたいと思ったのも
いつの間にか臆病になったのも、嫉妬したのも、恋焦がれるのも
全て・・・・優花と出会って知った思いだった。

「優花・・・これからも俺は優花を思いながら歌を作り
 歌い続けるよ・・・これからずっと・・・ずっとね」
優花はにっこり笑うと達央に手を差し出した。
達央はその手を掴むとゆっくりと立ち上がった。

「ああっ!達さんと優花さんこんなとこにいたんですか?みなさんが待ってますよ。」
スタッフの人が2人を呼びに来た。
達央は小さな溜息を吐き、この続きは後でと言うと
優花の手を握ったままメンバーの乗るタクシーに乗り込み
打ち上げ会場へと向った。
尚也の友人がやってる居酒屋はデビュー当時から打ち上げ会場として
使っておりこの日は貸し切りだった。
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