引き立て役よさようなら(番外編追加)
「住む世界が違う・・ね~。確かにそうかもね・・・
でもそれこそくだらないね」
「・・・・・・」
達央は立ち上がると優花の手を握り立たせた。
「あんたを好きな気持ちに住む世界とかなんて関係ないって事」
達央は優花を抱きしめた。
優花はびっくりして身体が固まっていた。
「もっと頼ってよ・・・はっきり言って今あんたを合コンに
行かせたくない気持ちで
いっぱいだよ。電話に出られなかった自分に腹が立つよ。
だけど引き受けちゃうのはあんたのやさしさ・・・
俺に相談できなかったのも俺を思ってのやさしさ・・・
だからおれも今回はあんたを見習って見守る」
「達央さん・・・」
「呼び捨てでいいって・・・」
達央の言葉に優花の硬くなってた身体が柔らかくなり
優花は腕を達央の背中にぎこちなくまわした。
ところが達央はとんでもない事を言いだした。
「・・・・だから・・俺何とか時間作って合コン見に行くから・・・」
ええええ?
< 36 / 320 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop