引き立て役よさようなら(番外編追加)

自分は主役じゃないからと諦めた気持ちで美由紀たちの席へと向かう。
優花の席は大概美由紀の隣・・・そう、いつもこのパターン。
黙って座ると
「優花~なに飲む?」
いつもよりワンオクターブは高そうな声で美由紀がメニューを差し出す。
顔をひきつらせメニューはいいと返し、生中をお願いした。
今日の合コンの相手は大学生らしいが、予想通り優花に声をかける男は
ほとんどいなかった。

いつもの様に優花は目の前にあるサラダや唐揚げ、刺身を食べまくった。
時折優花の食べっぷりに
君、凄い食べっぷりだね。と感心されるがそれ以上の会話らしい会話も
なく時間だけが過ぎてゆく。
気がつけば席はいつの間にか移動しており美由紀の姿は別の場所にあった。
わかっちゃいるけどもう限界。
優花は隣に座ってる女の子に、お手洗いに行くと言って席を立った。
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