引き立て役よさようなら(番外編追加)
ここでの会話を聞かれてたと気がつき優花の顔が真っ赤になった。
「・・ったく立ち聞きすんなよ。」
達央もバツが悪そうな顔をメンバーに向けた。
「いやいや・・・立ち聞きなんてしてないよ。聞こえちゃっただけ」
翔がいたずらっ子の様な顔で言い返した。
「あいつら紹介するよ」
達央は照れくさそうな顔で優花とスタジオに入った。

スタジオの中には達央の他のメンバー3人がいた。
「これが噂の・・・達の彼女さん・・だよね」
人懐っこい笑顔を向けてきたのはベースの尚也だった。
「は・・はじめまして・・・桐谷優花です。」
優花は深々と頭を下げた。
「そんなに深々と頭なんかさげなくていいって・・・ってか俺なんか
そんな事されてないし・・・」
達央が少しふてくされ気味に言った。
2人のやり取りをギターの京介が目を点にしながら見ていた。
「俺・・・・こんな達みたことないかも・・・」
いつも淡々としていてあまり物事に動じない達央。
それが優花といると全くの別人に見えたようだ。
「で?消えた理由は?なんかイケメン外科医がどうたらこうたら・・・
って聞こえたけど・・・まさかのライバル登場?」
ドラムの翔がここぞとばかりに達央に突っ込みを入れた。
言いたい事を言われてムカついていたがメンバーにも迷惑をかけてしまった
手前あまり強く言い返せないでいた。
達央はさっきの合コンでの出来事を渋々だがメンバーに話をした。
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