引き立て役よさようなら(番外編追加)
話を聞き終わった3人は互いに顔を見合わせ
爆笑しだした。
「ちょ・・・ちょっと・・達キャラ崩壊してない?」と尚也
「達とは長い付き合いだけど、こんな達見たことないわ・・・
見た感じも栄養なさそうな体してんのに・・どこからくるのその情熱は」
と翔
「これならじゃんじゃんラブソングも書けちゃいそうだな・・・なぁ?達」
とニヤニヤしながら京介
なんだか言いたい放題の言われようだった。
達央は終始不機嫌そうだったが、
優花はflybyのメンバーの仲の良さを微笑ましく見ていた。

それからしばらくすると、4人はセットリストの話し合いを再会した。
新しいアルバムを中心に展開して途中数曲のヒット曲と・・・・
話し合いは延々と続いた。
本当は帰ろうと思っていた優花だが、達央に引き留められたので
ソファーで一人、達央から借りたポータブルオーディオプレーヤーで
flybyの曲を聞いていた。
正直じっくり聞いたことがなかったけど
flybyの歌はありきたりな歌詞ではなく
メッセージ性の強い歌詞なのにそれがきつい言葉で
はなくやさしい言葉に置き換えられている。
皮肉っぽい歌もメロディーがやさしくて刺々しさがない。
優花はどんどんflybyの歌に引き込まれていった。

そして、どの曲も達央が作った曲だったと言う事も初めて知った。
あんな細い身体からどれだけの情熱を歌に捧げているんだろう。
そんな人がどうして私なんかを好きになったのだろうと
優花は改めて感じていた。
そしてこんな素敵な歌を歌っている達央と出会えた事へのうれしさを
彼を見て感じる優花だった
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