引き立て役よさようなら(番外編追加)
曲が終わると4人は手を繋ぎ各席に向って深々と頭をさげた
そしてライブは終わった。
場内アナウンスが入ると一斉に人が動き出した。
優花は人が少なくなるまでしばらくその場で立っていた。
そしてふと、ライブ中に達央から渡された紙の事を思い出し、ポケットから
紙を取りだした。そこには
『終わってもそこから動かないで・・・迎えに行くから』
達央からのメッセージを読んで無理に会場から出なくてよかったとホッとした。
すると今度はメールの着信音。
バッグからスマホを取り確認する。
達央からだった。
『今からスタッフがそっちに行くから、その子について来て…』
スマホをしまい。そのまま立っていた・・・すると
「優花さん・・・ですよね?」
スタッフの女性だった。
「はい・・・そうですが・・」
「すぐ会場を出るようですが一応これ・・首にかけておいた方が
いろいろと楽なんで・・」
そう言ってその女性は笑顔で優花にバックステージパスを渡した。
そして彼女の後について歩いていった。
しばらくすると
「こちらの部屋で待っててもらえますか?今、達君呼んできますね」
じゃあー。そう言って女性は部屋から出て行った。
「達君か・・・・」
さっきの人凄く綺麗な人だったけど・・・あんまりスタッフって感じしなかった。
しかも達君って・・・私でも達君なんて言わないのにな・・・・
そう思いながら何もない部屋で達央が来るのを待った。
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