私がお嬢様をやめる時
「今日さ
サーカスのチケットあるんだ。
知ってる?今来日してるサーカス団。
それ見に行こう。」
そう言って
チケットとパンフレットを差し出した。
「山崎くんて
なんで私の名前知ってたの?」
ハンドルを握りながら
山崎くんは少し照れて
「高等部の時にさ
工藤と同じクラスだったんだけど
よく菜々穂ちゃんと城山さんが
工藤呼びに来たりしてたっしょ?
あん時からすっげぇ気になってて。」
…そんな前から見られてたんだ。
「なんで今になって声かけて来たの?」
「高等部の頃は菜々穂ちゃん
1学年上の彼氏いたじゃん?
まだその人と
続いてるとずっと思ってたんだよね。
でも、金曜日のパーティーで
その人と来なかったから
もしかして終わってんのかな…って。」
山崎くんが言う彼と別れたのは
大学1年の時。
水嶋が私の執事としてやって来る
少し前に別れた。
「結構前に別れてたよ。」
私がくすっと笑うと
「今は?それから彼氏いる?」
私は首を横に振った。
「じゃ、俺にも
チャンスあるってことだよね?」
信号で止まると、こちらをみて
にっと歯を見せて笑った。
なんか、この人すっごく明るい。
サーカスのチケットあるんだ。
知ってる?今来日してるサーカス団。
それ見に行こう。」
そう言って
チケットとパンフレットを差し出した。
「山崎くんて
なんで私の名前知ってたの?」
ハンドルを握りながら
山崎くんは少し照れて
「高等部の時にさ
工藤と同じクラスだったんだけど
よく菜々穂ちゃんと城山さんが
工藤呼びに来たりしてたっしょ?
あん時からすっげぇ気になってて。」
…そんな前から見られてたんだ。
「なんで今になって声かけて来たの?」
「高等部の頃は菜々穂ちゃん
1学年上の彼氏いたじゃん?
まだその人と
続いてるとずっと思ってたんだよね。
でも、金曜日のパーティーで
その人と来なかったから
もしかして終わってんのかな…って。」
山崎くんが言う彼と別れたのは
大学1年の時。
水嶋が私の執事としてやって来る
少し前に別れた。
「結構前に別れてたよ。」
私がくすっと笑うと
「今は?それから彼氏いる?」
私は首を横に振った。
「じゃ、俺にも
チャンスあるってことだよね?」
信号で止まると、こちらをみて
にっと歯を見せて笑った。
なんか、この人すっごく明るい。