Endless Dream
《狭間》
先刻から・・・・いや、ずっと前からかも。

異常な程の爆発音が轟いている


目の前のへんてこな建築物が次々と崩れ落ちていく

中から人々の悲鳴や喘ぎ声が響く


「・・・死んだな」

瓦礫の下から流れ出る血を眺め、表情一つ変えずに言う



「って、誰?」

「少なくとも部外者ではない。」



「此処何処なのよ」

「お前の夢の中だ」



「しかも此処の現状はお前の心情によるものだ。」





・・・・・・・・・・は?・・・・・・・・・・



「要するに此処はあたしの心の鏡ってこと?」


「そーゆー事だな」


  重大なことをさらりと言う奴だ・・・



「無駄にリアリティーな夢ね」

「夢だけど我々は此処に存在している。つまり・・・」

「何よ」


「『夢と現実の狭間』と言うべき所かな」


  わけの解らん事もさらりと言う奴だ。


「俺はこの世界・・・つまり、凛を助けに来たんだ」



「どっからよ?」


「もう一つの夢の世界。」


「は?」



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