先輩と私
予感
「何それ……」
とあるケーキ屋さんで久しぶりにえりとお茶をする。
今日はバイトは休み。
店長がたまには休みなさいと強制的に休みをくれた。
あたしはチーズケーキを頬張りながらえりを見る。
『まぁ、そのような事がありました』
夏休みに入ってからの新先輩との出来事を話してみると、えりは真顔であたしをじぃっと見て固まってしまった。
そして。
「何何何何!?あたしが知らない間にそんな展開なっちゃってたの!?」
ありえないくらいのニヤケ顔になっていくえり。
正直恐い。
『展開って…ただの仲のいいバイト先の先輩が出来たよってゆう話なだけでそんなテンション上げないでよ』
チーズケーキと一緒に頼んだアイスティーを飲む。
ちなみにえりは生クリームたっぷりの桃のケーキとミルクアイスティーを頼んでいた。
でもそんな物は今はほったらかしで身を乗り出してあたしの手を掴む。
「いやそれはただの仲のいい先輩ってだけで済む!?まぁ、そぉゆう人達もいるけど……でもなんか話聞く限りそれだけじゃ済まなそうなんだけど!」
それだけ言うとえりは椅子に座り直しケーキを頬張った。