先輩と私
「あ!笑ったなぁ〜?」

新先輩はニヤッと笑いあたしの脇腹をこちょこちょしてきた。


あたしは脇腹がかなり弱い。
それを知っていてやってくる先輩は鬼だ。


『わわわわわわ!!ちょっ!あはははっ…やめて下さいって!!すみませんでした!!』


あたしは慌てて謝る。

先輩はあたしが謝ると「よし!」と言って離してくれた。


あたしはお腹周りを押さえて新先輩を一睨みする。



新先輩は笑って、
「恐くないもんねぇ〜」

と、言って厨房の方へ歩いて行った。


あたしは新先輩の背中を見送ってから更衣室に入った。
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