先輩と私

夏の出来事

『お疲れ様でした〜』


今日もバイトが終わった。

1日中新先輩の事を考えてた。
というより自分の新先輩への気持ちを考えてた。



『はぁ…』


自然とため息が出る。
今日何回出た事か。


なんだか疲れた気がするし。

店自体は忙しい事なんてなかった。むしろ暇なくらい。



だから厨房は暇で新先輩が他の人とじゃれているのを何度か見た。


その度にかすかに心臓がギュッてなって目が離せなくなる。


『はー…』

本日数えるのもめんどくさくなったため息。



着替えて外に出るといつものように新先輩がバイクの横に座って待っていた。
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