先輩と私
ポンポン。
『っ!』
いきなりの事でビックリして新先輩を見る。
ポンポン。ポンポン。
新先輩は優しくあたしの頭を撫でてくれた。
新先輩はあたしの視線に気付いてこっちを向いて見た事ないくらいの優しい笑顔を浮かべた。
頭の上にはまだ新先輩の手が置かれている。
今度は前髪らへんを撫でる。
新先輩の手が肌に直接触れて、温かいのが分かった。
「答えを急かして出して間違えるなよ!」
頭にあった手が離れる。
酷く触れていた部分が寂しく感じた。
『はい』
あたしは返事をしたものの、答えは既に出ていた。