先輩と私


『………』

キランと目を光らせるえり。

え、何キャラ?(笑)
とりあえず返事しとくか。

『うん。分かった(笑)』

「何笑ってんのよ(笑)」

『笑ってないって!うん。頑張る!』

両手でガッツポーズを作り気合いを入れてみせた。


「ゆずなら大丈夫だよ。きっと大丈夫!」


二人笑い合ってまた宿題を再開した。




確かにウジウジしててもしかたない。

信太の時の事を思い出してみればいい。
あたしは幸せだったじゃないの。
信太を好きになって良かったって、思ったじゃん。


恋に辛い事は付き物だけど、嬉しい事は倍以上あった。

この恋心、無駄にはさせない。
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