先輩と私
バイトが終わり外に出ると先輩の姿は無くかわりにからっぽのバイクが停まっていただけだった。



めずらし。
いつも先輩のが早いのに。

あたしは先輩のバイクの横に座り待った。


しばらくして裏口が開き先輩が出て来た。



あたしがバイクからヒョコッと顔を出すと先輩は驚いたのかビクッとして固まってしまった。


『えっ…あの〜(笑)』


「……はぁ〜〜…。ゆーちゃん!」

『あ…はい!』

新先輩はムッとした顔から笑顔になってあたしの頭をコツンと叩いて「ビックリすんだろ〜(笑)」と言った。


その笑顔にもドキッとする。
あたしは叩かれた部分をさすりながらヘヘッと笑った。
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