先輩と私
そこは公園だった。

少し広いグランドがあり横の方に遊具が揃えてある。


「ゆーちゃんこっち!」

先輩はスタスタと歩きだし一つの遊具に近づいて行く。


ロープで網状に大きなハンモックのように張ってある。

先輩はそれに乗り込みドカッと座った。

あたしも苦戦しながら乗り込み先輩の横に座り前を見据える。


その瞬間、言葉を失った。



目の前には自分達の町が光り輝いている。

キラキラ。

夜の闇に負けんとばかりに輝く町を見下ろし、少しの間目の前の景色に目を奪われていた。


「めっちゃキレーだろ?この前、ツレに教えてもらったんだ」


『へー、めちゃくちゃキレー!こんな所あるなんて知らなかったです』


あたしは町を見下ろしながら言った。
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