レッスンはアフターで
恋愛に関して女が言う『絶対』が信用出来ないことくらい過去で学んでいる。


絶対に好きにならないと言うからセフレになったのに愛しているとほざいた女。絶対に離れていかないからと言ったのに他に好きな男が出来たと別れをきりだした昔の女。


『絶対』なんて有り得ない。だが、俺はどうしてかこの女の言うことは信じれると思ってしまった。


多分、この女の目が、そう思わせた。


どことなく、男に対して幻滅しているような目。悲しみを宿した目。


悪く言えば、俺と同族だと本能が嗅ぎ分けている。


「努力はする。来週の金曜日でもいいか?」


PCを操作しながら出した予定。まだ新しいこともあり、然程予定は埋まってないが、何となく翌日が休みだろう金曜日をあげた。


「その日は、綾香と順一さんと食事に行く約束をしているから、」


―――バンッ


勢い余ってドアが大きな音がたった。


「ここにいたんだ。二人で。」
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