レッスンはアフターで
失礼な!そりゃ、年齢は入会届を記載した時点でバレてはいるだろうけど、指摘される程でもないでしょうよ!


言い返したくても、上がってしまった息では反論できない。


横でニヤニヤ笑う男を睨み付けるしかできなかった。


「おっ、やってるね」
「ホントだー」


順一さんと綾香の声が聞こえるまで、それを続けていた。


一通り体験して、時間外でできなかったヨガ体験の予約をして、クラブを出たのが、10時半。


こんな時間からでは、居酒屋かファミレスしか思い浮かばない。


今日は、私が婚約のお祝いをしてあげる予定だったけど、申し訳ないくらいに普通の場しかない。


いつもの居酒屋にしようと駅前に向かう私を、柚木は、引っ張った。


「まさかと思うけど、駅前の居酒屋じゃないよね!?」


「………」


「友達祝うのに!?まさか、馬鹿だったとは。普通、店の予約くらいするよね?」


「体験なかったらしていたわよ!時間がわからなかったら出来ないでしょう?」
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