幸せの花が咲く町で
*
ソファーに腰掛け、僕は今までほとんど使わなかったスマホを取り出し、その画面をじっと見ていた。
すぐ隣には小太郎がいて、お気に入りのゴーヤーマンのDVDを見ている。
そういえば、スマホの番号を教えたのは、篠宮さんが初めてだ。
番号を知ってるのはなっちゃんだけ。
そのなっちゃんも滅多にかけてくることはなく、僕も特に用事はないから滅多にかけないし、調べ物をする時にたまにネットを使うくらいのものだ。
「パパ、お買い物は?」
「う~ん……もうちょっとだけ待ってみような。」
そう言った途端、聞きなれない音が鳴り響いた。
「わっ!びっくりした。
メール?」
「そうみたいだな。」
開いたメールは見知らぬメアドだったけど、それが篠宮さんからだということはすぐにわかった。
「flowershop-k@……」というメアドだったし、タイトルが「篠宮です」だったから。
きっと、自分のメアドは知られたくないから、お店の携帯でも使ってるんだろう。
仕方がない。
彼女は既婚者なんだから……
メールには、今、ちょっと時間があるので、よかったらスーパーに行きませんか?ということが書かれていた。
なかなかメニューが決められないので、スーパーに行って食材を見てから決めたいとのこと。
僕はすぐにOKの返信をして、出かける準備をしていると、玄関のチャイムが鳴り響いた。
ソファーに腰掛け、僕は今までほとんど使わなかったスマホを取り出し、その画面をじっと見ていた。
すぐ隣には小太郎がいて、お気に入りのゴーヤーマンのDVDを見ている。
そういえば、スマホの番号を教えたのは、篠宮さんが初めてだ。
番号を知ってるのはなっちゃんだけ。
そのなっちゃんも滅多にかけてくることはなく、僕も特に用事はないから滅多にかけないし、調べ物をする時にたまにネットを使うくらいのものだ。
「パパ、お買い物は?」
「う~ん……もうちょっとだけ待ってみような。」
そう言った途端、聞きなれない音が鳴り響いた。
「わっ!びっくりした。
メール?」
「そうみたいだな。」
開いたメールは見知らぬメアドだったけど、それが篠宮さんからだということはすぐにわかった。
「flowershop-k@……」というメアドだったし、タイトルが「篠宮です」だったから。
きっと、自分のメアドは知られたくないから、お店の携帯でも使ってるんだろう。
仕方がない。
彼女は既婚者なんだから……
メールには、今、ちょっと時間があるので、よかったらスーパーに行きませんか?ということが書かれていた。
なかなかメニューが決められないので、スーパーに行って食材を見てから決めたいとのこと。
僕はすぐにOKの返信をして、出かける準備をしていると、玄関のチャイムが鳴り響いた。