幸せの花が咲く町で
◆優一
気付いた想い
*
「では、よろしくお願いします。」
どこか緊張した表情でそう言って、翔君のママは帰って行った。
「翔君、おやつ食べようよ!
パパが作ってくれるんだ!」
「えーーっ!?
どうして?
普通、そういうのはママがやるんじゃないの?」
「翔君……うちではママが働いて、その代わり、おじさんがお家のことをやってるんだよ。」
小太郎も答えにくいかもしれないと思って、僕がその質問に答えた。
「へぇ~…変なの~…」
子供は本当に正直だ。
小太郎は、困ったような顔をして黙っていた。
(ごめんな…小太郎……)
今までは小太郎の友達を家にあげたことは一度もなかった。
それどころか、親戚以外、誰も上がらせることはなかった。
子供が来ることは別にそれほどの問題ではない。
ただ、そのことから、子供の親との付き合いが始まることがいやだった。
いろんなことを詮索されるのが煩わしかった。
だけど、あの桃田行で僕はどこか吹っ切れたんだと思う。
うるさくしないならお友達を連れて来て良いと言ったら、小太郎はすぐに翔君を誘った。
「今日はパンケーキだよ。」
「ふぅ~ん。」
席に着き、翔君は、僕の手際をずっと見てる。
「こた君のパパ、本当に上手だね。」
「まぁね、毎日やってるからね。」
僕はパンケーキを焼くと、その周りにフルーツを盛り付け、アイスを載せてその上から温めたチョコを流しかけた。
「はい、お待たせしました。」
「うわぁ!ファミレスみたい!」
翔君の言葉に、小太郎もにっこりと微笑む。
「パパの料理はファミレスよりもおいしいよ!
なんだって作れるんだから!」
くすぐったいやら恥ずかしいやら……
でも、悪い気はしなかった。
「翔君、飲み物は何が良い?」
「では、よろしくお願いします。」
どこか緊張した表情でそう言って、翔君のママは帰って行った。
「翔君、おやつ食べようよ!
パパが作ってくれるんだ!」
「えーーっ!?
どうして?
普通、そういうのはママがやるんじゃないの?」
「翔君……うちではママが働いて、その代わり、おじさんがお家のことをやってるんだよ。」
小太郎も答えにくいかもしれないと思って、僕がその質問に答えた。
「へぇ~…変なの~…」
子供は本当に正直だ。
小太郎は、困ったような顔をして黙っていた。
(ごめんな…小太郎……)
今までは小太郎の友達を家にあげたことは一度もなかった。
それどころか、親戚以外、誰も上がらせることはなかった。
子供が来ることは別にそれほどの問題ではない。
ただ、そのことから、子供の親との付き合いが始まることがいやだった。
いろんなことを詮索されるのが煩わしかった。
だけど、あの桃田行で僕はどこか吹っ切れたんだと思う。
うるさくしないならお友達を連れて来て良いと言ったら、小太郎はすぐに翔君を誘った。
「今日はパンケーキだよ。」
「ふぅ~ん。」
席に着き、翔君は、僕の手際をずっと見てる。
「こた君のパパ、本当に上手だね。」
「まぁね、毎日やってるからね。」
僕はパンケーキを焼くと、その周りにフルーツを盛り付け、アイスを載せてその上から温めたチョコを流しかけた。
「はい、お待たせしました。」
「うわぁ!ファミレスみたい!」
翔君の言葉に、小太郎もにっこりと微笑む。
「パパの料理はファミレスよりもおいしいよ!
なんだって作れるんだから!」
くすぐったいやら恥ずかしいやら……
でも、悪い気はしなかった。
「翔君、飲み物は何が良い?」