幸せの花が咲く町で
◆香織
嬉しい報せ
*
「またお呼び立てしてごめんなさいね!
さぁ、好きなものを頼んでね。」
奥様は私達にメニューを手渡された。
あれから、月日は瞬く間に流れた。
それはいつもと少しも変わらない日々で……
なのに、私にとってはとても大きな意味を持つ大切な時間で……
夏美さんのことをあれこれ調べるのはもうやめた。
私には、やはり何も出来ないことがわかったから。
先日、突然、夏美さんがお店に来られた時は驚いたけど、久しぶりにお会いする夏美さんは少しも変った様子がなく、それが却って奇妙に思えて、私は戸惑いを覚えた程だった。
明るくて屈託がなくて、話していると本当に良い人に思えるのに、裏ではあんなことをされている。
そのことが不思議でたまらなかった。
それとは裏腹に、堤さんの様子は少し変わったように思える。
夏美さんが来られた時も、堤さんはお店には寄らずにひとりで公園に向かわれた。
まるで、私を避けられてるようで、あの時はとても悲しかった……
それから、また数日の時が流れ……
奥様が、私達を呼び出されて、先日と同じ店で二度目の夕食会が催された。
「千春さん、何かあったんですか?」
岡崎さんがそう訊ねられると、奥様はにこやかな顔で頷かれた。
「またお呼び立てしてごめんなさいね!
さぁ、好きなものを頼んでね。」
奥様は私達にメニューを手渡された。
あれから、月日は瞬く間に流れた。
それはいつもと少しも変わらない日々で……
なのに、私にとってはとても大きな意味を持つ大切な時間で……
夏美さんのことをあれこれ調べるのはもうやめた。
私には、やはり何も出来ないことがわかったから。
先日、突然、夏美さんがお店に来られた時は驚いたけど、久しぶりにお会いする夏美さんは少しも変った様子がなく、それが却って奇妙に思えて、私は戸惑いを覚えた程だった。
明るくて屈託がなくて、話していると本当に良い人に思えるのに、裏ではあんなことをされている。
そのことが不思議でたまらなかった。
それとは裏腹に、堤さんの様子は少し変わったように思える。
夏美さんが来られた時も、堤さんはお店には寄らずにひとりで公園に向かわれた。
まるで、私を避けられてるようで、あの時はとても悲しかった……
それから、また数日の時が流れ……
奥様が、私達を呼び出されて、先日と同じ店で二度目の夕食会が催された。
「千春さん、何かあったんですか?」
岡崎さんがそう訊ねられると、奥様はにこやかな顔で頷かれた。