幸せの花が咲く町で
*
「ねぇ、なっちゃん……
僕らが子供の頃、母さんはハンバーグを手作りしてたよね?」
「そうだね。
当時はまだ今みたいにレトルトも冷凍食品もたくさんはなかったし、母さんは専業主婦だったから、家事はかなり真面目にやってたよね。
私も、母さんにはいろんな料理を教えてもらったなぁ……」
「えっ!?なっちゃんが!?」
「なによ、その顔……
私も一応女の子だったんだから、料理に興味持った時期だってあるよ!
それに、結婚前はあらためて教えてもらったし。」
「あ……」
そういえば、なっちゃんが結婚した当時…亮介さんが「夏美は料理がうまい」とか言ってたような気がする。
姉さんのことだから、きっとレトルトか冷凍を使ってるだろうに、亮介さんはなにも気付いてないんだろうなって思ってた。
「じゃあ、なっちゃんは、そこそこ料理できるの?」
「そこそこじゃないわよ!
あんただって知ってるでしょう?
私は何をやらしても一流の女だってことを……」
おどけて大げさなポーズと共に、なっちゃんはそう言った。
一緒に暮らしてると、とてもそんな風には思えないけど、確かになっちゃんはなんでもそつなくこなすタイプだ。
今までは働いてたり、台所が酷い状況だったから作らなかっただけなのかもしれない。
「だったら教えてよ!
僕に、料理を教えて!」
「ねぇ、なっちゃん……
僕らが子供の頃、母さんはハンバーグを手作りしてたよね?」
「そうだね。
当時はまだ今みたいにレトルトも冷凍食品もたくさんはなかったし、母さんは専業主婦だったから、家事はかなり真面目にやってたよね。
私も、母さんにはいろんな料理を教えてもらったなぁ……」
「えっ!?なっちゃんが!?」
「なによ、その顔……
私も一応女の子だったんだから、料理に興味持った時期だってあるよ!
それに、結婚前はあらためて教えてもらったし。」
「あ……」
そういえば、なっちゃんが結婚した当時…亮介さんが「夏美は料理がうまい」とか言ってたような気がする。
姉さんのことだから、きっとレトルトか冷凍を使ってるだろうに、亮介さんはなにも気付いてないんだろうなって思ってた。
「じゃあ、なっちゃんは、そこそこ料理できるの?」
「そこそこじゃないわよ!
あんただって知ってるでしょう?
私は何をやらしても一流の女だってことを……」
おどけて大げさなポーズと共に、なっちゃんはそう言った。
一緒に暮らしてると、とてもそんな風には思えないけど、確かになっちゃんはなんでもそつなくこなすタイプだ。
今までは働いてたり、台所が酷い状況だったから作らなかっただけなのかもしれない。
「だったら教えてよ!
僕に、料理を教えて!」