幸せの花が咲く町で
*
「皆さん、お疲れ様です。
一休みして下さいね。」
中年の女の人が大きな荷物と共に店の中に入って来られて、皆にお弁当とお茶を配ってくれた。
私はそれらを受け取ったものの、食べて良いものか、そもそもなぜこんなことになったのかもわからないでいた。
「あ、お父さん…パートの人、別のところが決まったから来られなくなったってさっき連絡が……」
「何言ってんだ、パートさんならなら来てくれてるよ。」
「えっ?そんな……」
「ほら、この人だよ。」
男の人は、私のことを指さした。
どうやら、私は今日から来るパートさんと間違えられていたらしい。
「あ…あの、私……さっき、あなたが封筒を落とされたので、それを拾って渡したらこんなことになって……」
「えっ!?封筒って……あれ、履歴書じゃなかったの?」
男の人は、さっきの封筒を取り出し、中身を見て苦笑された。
「ごめん!てっきり、今日から来ることになってたパートさんが履歴書を持ってきたんだと思ってた……
三十代の女性って聞いてたから……」
「い、いえ、どうせ暇だったんでそんなことは構わないです。」
「暇って……じゃあ、君、今働いてないの?」
「は、はい。現在、求職中で……」
「だったら、ぜひ、うちで働いてくれないかな?
これもなにかの縁じゃないか。」
私は、今まで通り、事務をするつもりだったから、ちょっと戸惑ったけど……
じっとしてるより、身体を動かしてる方が今の私には合ってるように思えた。
すぐには返事が出来なかったけど、とりあえず午後からの仕事は手伝うことにして、私はいただいたお弁当を口に運んだ。
「皆さん、お疲れ様です。
一休みして下さいね。」
中年の女の人が大きな荷物と共に店の中に入って来られて、皆にお弁当とお茶を配ってくれた。
私はそれらを受け取ったものの、食べて良いものか、そもそもなぜこんなことになったのかもわからないでいた。
「あ、お父さん…パートの人、別のところが決まったから来られなくなったってさっき連絡が……」
「何言ってんだ、パートさんならなら来てくれてるよ。」
「えっ?そんな……」
「ほら、この人だよ。」
男の人は、私のことを指さした。
どうやら、私は今日から来るパートさんと間違えられていたらしい。
「あ…あの、私……さっき、あなたが封筒を落とされたので、それを拾って渡したらこんなことになって……」
「えっ!?封筒って……あれ、履歴書じゃなかったの?」
男の人は、さっきの封筒を取り出し、中身を見て苦笑された。
「ごめん!てっきり、今日から来ることになってたパートさんが履歴書を持ってきたんだと思ってた……
三十代の女性って聞いてたから……」
「い、いえ、どうせ暇だったんでそんなことは構わないです。」
「暇って……じゃあ、君、今働いてないの?」
「は、はい。現在、求職中で……」
「だったら、ぜひ、うちで働いてくれないかな?
これもなにかの縁じゃないか。」
私は、今まで通り、事務をするつもりだったから、ちょっと戸惑ったけど……
じっとしてるより、身体を動かしてる方が今の私には合ってるように思えた。
すぐには返事が出来なかったけど、とりあえず午後からの仕事は手伝うことにして、私はいただいたお弁当を口に運んだ。