獣系男子×子羊ちゃん
まわりの視線を追って
気だるげに顔を上げたお兄ちゃんが
やっと私に気づいた。
一瞬、状況を理解できずに
呆然とした表情をしたお兄ちゃんは、
私の姿を確認するやいなや
途端に顔色をかえて
駆け寄ってきた。
「モモ!お前、
なんでこんなところにいんだよっ!」
「…これ。」
数メートル離れたところから、
紙袋につつんだお弁当をさしだす。
「ママから頼まれたの。」
あまりの緊張から
涙が出そうになるのをこらえながら、
震える手で
お兄ちゃんにお弁当を渡す。
「お前、こんなとこ、来んなよ!
いいから、早くいけよっ!」
そう言って
お兄ちゃんは私から乱暴に紙袋を奪うと
グイッと私の腕を掴んで
駅まで続く歩道へ
私を連れ戻した。
「2度とここには来んなよ。」
はき捨てるようにそう言うと、
お兄ちゃんは金髪をなびかせて
友達の待っている公園に戻っていった。
気だるげに顔を上げたお兄ちゃんが
やっと私に気づいた。
一瞬、状況を理解できずに
呆然とした表情をしたお兄ちゃんは、
私の姿を確認するやいなや
途端に顔色をかえて
駆け寄ってきた。
「モモ!お前、
なんでこんなところにいんだよっ!」
「…これ。」
数メートル離れたところから、
紙袋につつんだお弁当をさしだす。
「ママから頼まれたの。」
あまりの緊張から
涙が出そうになるのをこらえながら、
震える手で
お兄ちゃんにお弁当を渡す。
「お前、こんなとこ、来んなよ!
いいから、早くいけよっ!」
そう言って
お兄ちゃんは私から乱暴に紙袋を奪うと
グイッと私の腕を掴んで
駅まで続く歩道へ
私を連れ戻した。
「2度とここには来んなよ。」
はき捨てるようにそう言うと、
お兄ちゃんは金髪をなびかせて
友達の待っている公園に戻っていった。