獣系男子×子羊ちゃん
玄関を出ると
ちょうど蒼介さんがこっちに向かって
歩いてくるところだった。


「よ、モモ。」


優しく笑う蒼介さんの顔を見るだけで

胸が苦しくなるような

お腹の下のあたりがキュッとするような

不思議な感覚に襲われる。



「なにボーっとしてんだ?
ほら、いくぞ。」



そう言って駅に向かって歩き出した
蒼介さんの後ろを
フワフワとした気持ちでついて行く。


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