エンビィ 【完】
「友達ではないってことで解釈していいかしら?」
「まあ……友達ではないし…ね…」
考えあぐねていれば、
「つまりはそういうことなのですわ」
ユキノは勝手に結論を出していた。
自己完結もいいところだ。
あたしの不満な表情に柔らかく笑う。
「玲奈さんが、百瀬さんを友達とは見れないように」
「…………」
「私は、私の周りにいる人たちを友達とは見れないんですの」
無論彼らとは、主従関係ではありませんわよ?
と付け足すユキノ。
「同志とも違いますわ」
「………」
「あえて近いとするなら仲間かしら?」
それもしっくりこないのだけど、と首を傾けるユキノ。