漫画みたいな恋がしたい
着替えが終わり、リビングに降りると

「おかえりこまち」

父親は、いつもと変わらず同じ笑顔で迎えてくれた。きっと心配してるはずなのに…

「ただいま」

「さぁご飯よこまちも手伝ってちょうだい」

母親が両手にお皿を持ち、テーブルに置いていく

「はーい」

ピ―ンポ――ン

「はーい」

母親が立ち止まり止まり返事した

「こまち、お願い」

「うん」

玄関まで小走りで行きドアの除き穴からのぞいた。

友喜

一瞬固まった

鍵を開けドアを開けたら、友喜が立っていた。部活帰りにそのまま来たのかジャージ姿だ

「二人だけで話がある…」

「…………」

なにも答えられない自分がいた

パタパタと、後ろからスリッパの音がなる

「こまちお客さん誰?あら友喜くんちょうどご飯食べる所だから一緒にどう?」

「あっこんばんは、今日母休みなんで大丈夫です」

「そうよかったわ」

母親は笑顔でリビングに戻った

「…………」

無言で玄関を出て扉をしめた
< 16 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop