漫画みたいな恋がしたい
「ごちそう様でしたー」

「久しぶりに賑やかなご飯で楽しかった。ねぇお父さん?」

「そうだね。友喜君いつでも家に来ていいんだからね!一人で食べるご飯は美味しくないだろうし」

「はい♪ありがとうございます!」

友喜も、お父さんもお母さんも、すごく楽しそうで良かった。

私も、久しぶりに昔に戻ったみたい
少し嬉しかった。

「友喜…部屋…寄ってく?」

「えっいいの?」

「別にいいけど…変な事しないでよ!」

「しないでよ!」

友喜はすごい勢いで首を横にふった

部屋に入りすぐに友喜は机にあった選択科目のプリントに目をやった

「こまちこれって…」

「あっうん理科にしようと思って…理科だけはどうしても苦手で」

「そうなんだ」

「………」

ずっとギクシャクしてたから、やっぱり二人っきりになると会話が思うように出来ないなぁ

「俺ん家さぁ…」

「えっ?」

「家族が揃ってご飯食べる事がなかなかないから、こまちの家で食べるの本当に嬉しいんだぁ」

「そう…なんだ…」

「またいつでも来れば…親、喜ぶし」

「うん。ありがとう」

「あっ!でも学校では私にかかわらないでね?」

「やっぱり、いじめられてるの俺のせいだよね?」

「…………………」

「ゴメン…守れなくて」

友喜の顔が悲しそう

「いいよ…もうすぐ卒業だし…」
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