嘘っぱちなアタシ
嘘つき一年生
アタシは今日から 一年生。
家から電車で1時間45分の学校の 一年生。
えらい遠いけど
アタシの事
誰もしらない楽園だ

制服も微妙。
今どき有り得ない古いタイプの紺色ジャンスカ
でもアタシには天国地獄の日々にサヨナラだ


ママが心配そぅにアタシを見つめる …わかったって。 その目にはチトうんざりなんですょ…
「理奈ちゃんママ駅まで送ろうか?」 「いい…」
ママ…アタシに気を使わないで…
あまりの息苦しさに朝食の目玉焼きをはしでグサグサ突き刺した


ため息はママに届き悲しみの表情を引き出す。
アタシは我慢の限界ではしを置いて席を立った


「もぅ行くの?定期持った?」
「…うん。じゃね」

玄関をでると青い空にホッとした。 すみきった空気がアタシを包み
天国への一歩を踏み出させた。


今日からアタシは一年生。
昔の自分とはサヨナラだ。
普通の幸せな女子高生。
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