もう一度その名を呼んで
『ん~・・・。』
来月、お釈迦様の誕生日の翌日に、清国の皇帝陛下の誕生日を祝う聖節使(ソンジョルサ:定期的に派遣される使節団の1つ)が派遣される。
そのお陰か、この国ではその準備で追われている役人が日々忙しくしているみたい。
私は使節団に同行はするけれど、紫禁城には行かずに自分の屋敷へそのまま直行する予定だ。
屋敷近くには学問所があって、少人数だけれど女の人も学んでいる。
『大学に中庸、科挙の試験に出題される書物は一通り勉強してきたつもりだけれど、きちんと覚えきれていない所もあるし、不安だらけ・・・。』
どんな事を勉強するのか分からないけれど、学問等この国より進んでいるのだから多くの物を吸収に出来るに違いない。
そう思うと今から楽しみで仕方が無いんだ。