黒猫は闇夜を生きる
SIDE蘭



「あっ蘭この問題どうするの?」



あぁ…話題を変えてくれるのか、優しいね



『それはここに注目して__…』



だけど、懐かしいなあ…優斗たちもこの時期に会ったんだよね。



思い出したくないこともあるけどね…例えばあいつの事とか…



もちろん、忘れてないけどね…あの血の匂いとか、人々の声とか、




君の命が消えた事とか




まあ、あなたがこれに触れるのはもっと後の話だよ☆



でも、一つだけ教えてあげる…私はね、本当は声出せるんだよ。



『真実は闇に…か』



「何か言った?」



『なあにも言ってないよ、さあ頑張ろうか』
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