ヴァイオリンとフルート
　彼女の名は、夕闇　涙菜（ユウヤミ　ルイナ）
　この春に、中学生になったばかりだった。
　彼女は今、外にいる何故なら、親に邪魔だから外に出ていろと言われたので、外にいる。
　だが、彼女は太陽に光に弱い、だから夏でもないのに日焼け止めクリームを塗って、日傘を差している。
　彼女は、その所為で彼女の肌の色は恐ろしいほど真っ白だった。

「はぁ・・・私家ではいつも邪魔者扱いだなぁ・・・」

　彼女は今、自分の邪魔者扱いと強度の人見知りゆえに新しき場に馴染めるか悩みで一杯だった。
　と、その時・・・

「♪♪～♪♪♪～♪」

　と、何処からか美しいフルートの音色が聞こえてきた。

「？」

　涙菜はその美しい音色に少し耳を疑ったがその美しい音色にゆっくり耳を傾けた。

「♪～♪～♪♪～♪♪～」

　涙菜はしばらくその音色にうっとりしていた。
　だが、急に美しい音色が止まった。
　
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表紙・目次

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