ヴァイオリンとフルート
「こんにちは、」

　ヴァイオリンを弾いていた時には閉じていた瞳が開いて涙菜に微笑みかけた。
　その人物の瞳は、少し綺麗な青色がかかっていた。その少し青い瞳が白い肌に良く似合っていた。

「こ、こん、にち・・は・・・（～～///)」

　涙菜はその綺麗な顔をした人物に話し掛けられて少し顔が赤くなった。
　
「あの・・・ヴァイオリン上手だね・・・さっきのフルートも君が吹いていたの？」

「うん、さっきまでフルートを吹いていたよ。」

「いい音色だったよ。」

「有難う」

「（～///)」

　その人物がまた微笑んだので涙菜はまた顔が赤くなった。

「（やっぱり、男の子だ。よく見たら男の子に見えてきた。声も低いし）」

「？」

　その人物は涙菜の心を読んだように、涙菜に言った。

「僕は男の子だよ。よく女の子に間違われるんだ。肌白いしね。」

「・・ごめん、女の子に間違えて・・・」

「いいんだよ、珍しいわけじゃないし。」

　彼は、「慣れてる」といった顔をしていた。

「そういえば君、名前は？僕は夜光　優奈（ヤコウ　ユナ）」

「私、涙菜・・・夕闇　涙菜」

「変な名前でしょ？僕、名前は女の子だから、名前だけじゃ完全に女の子に間違われるんだよ」

「ううん、全然変じゃないよ。素敵な名前だね。」

「・・・有難う、君もいい名前だね・・・涙菜って呼んでいい？」

「うん、いいよ。私も優奈って呼んでいい？」

「うん、勿論。それと家に入って来なよ。」

「いいの？」

「勿論さ。」
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表紙・目次

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