・約束
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後日。商品ポスター撮りが行われた。
変更された通り、該当商品のアイスを口移しで食べるポーズ。
そして、
口元から垂れるアイスをすくいながらのキスシーン。
連写で撮影した中から、ベストショットを選ぶ。
さすがに、目の前で見せつけられるのってキツイ…けど、
それを和らげるように、私の傍には坪井さんも居てくれて。
「ザ・仕事」的な会話を交えながら撮影していた。
その夜は、坪井さんの計らいで…っていうより、
絶対私が凹んでると思い、雅也を早めに仕事から解放してくれたようだ。
聞いていた予定時刻よりも早く、雅也はマンションに帰宅した。
「ただいま」
「…お帰り。早かったね」
「うん。坪井さんが今日は早く帰れってさ」
「坪井さん…私に気使ってくれたんでしょ…悪かったなぁ…
うちの仕事なんだもん。大丈夫なのに」
雅也が腰に手を回す。
「…ウソつけ…」
「ホントだよ。全然平気」
「…撮影中、カオ引きつってた…」
「え…うそっ」
「坪井さんも、ちゃんと見てたんだよ」
後日。商品ポスター撮りが行われた。
変更された通り、該当商品のアイスを口移しで食べるポーズ。
そして、
口元から垂れるアイスをすくいながらのキスシーン。
連写で撮影した中から、ベストショットを選ぶ。
さすがに、目の前で見せつけられるのってキツイ…けど、
それを和らげるように、私の傍には坪井さんも居てくれて。
「ザ・仕事」的な会話を交えながら撮影していた。
その夜は、坪井さんの計らいで…っていうより、
絶対私が凹んでると思い、雅也を早めに仕事から解放してくれたようだ。
聞いていた予定時刻よりも早く、雅也はマンションに帰宅した。
「ただいま」
「…お帰り。早かったね」
「うん。坪井さんが今日は早く帰れってさ」
「坪井さん…私に気使ってくれたんでしょ…悪かったなぁ…
うちの仕事なんだもん。大丈夫なのに」
雅也が腰に手を回す。
「…ウソつけ…」
「ホントだよ。全然平気」
「…撮影中、カオ引きつってた…」
「え…うそっ」
「坪井さんも、ちゃんと見てたんだよ」