・約束
「…部長と別れたのは…関係ないです」


「関係なくないだろ。百歩譲って、オレとの事は置いといたとしても、
 契約タレントと…お前、自分が何してんのか分かってんのか?」


「……」


「お前の責任問題だけじゃないくなるんだぞ!
 こんな記事が出た今、うちの商品にも影響でるんだ」


「…責任は取るつもりです…」


「責任って…今はそんなコト言ってる場合じゃない。
 これからの事を決めなきゃならないんだ。この記事は事実なのか?!」


「…はい…」









会議室から戻ると、後輩たちに囲まれた。

「春夏先輩…これ、ホントのコトですか?」
「なんかの間違いですよね?」
「春夏さんと…大木雅也」




私は、深呼吸して皆を真っ直ぐに見た。


「みんな。迷惑かけてごめんなさい。
 …記事に書かれている事は…事実です」







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