†白亜学園†[BL]
チンッ



軽く音を立ててエレベーターが止まる。




俺は扉が開いた瞬間に外へ出、理事長室を探した。



いや。



正確には探そうとした、だ。





エレベーターから出た瞬間に何者かに抱きしめられたからだ。



紫「久しぶり☆紅ちゃん!」




紅「………」




抱きしめた主は本来なら理事長室にいるはずの従兄弟もとい紫だった。



にしても、毎回毎回会うたんびに過剰なスキンシップをしてくるのはやめてほしい。




しかも…………。






腰の辺りをいやらしく撫で回すな!



おまえはれっきとした男だろう!(つーか俺も男だ!)



黒く長い髪は女に見えるかもしれないが顔と体つきは立派な男だ!




そう考えてるうちにだんだんいらついて来た俺は、紫を長ったらしい廊下の果てまで投げ飛ばした。



壁にぶつかる音が聞こえなかったのをみると、まだ廊下は続いているようだ。




紅「もっと力入れたらよかったかなぁ?」


紫「そんなことしたら死んじゃうよ〜」



お!



生きてた生きてた。


よかった〜。



だってスキャンダル起こしたらもも姉に怒られるもん。




こんなやつのためにモデルやめたくなーい。

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