† of Thousand~千の定義
お互い、遠距離勝負では射撃に精度がなく片がつかない。
さっきの激突でわかったのは、私でも、キマイラと互角に『力』で競り合えること。
あとは、どちらが先に的の命を串刺しにできるか。
『塔』に空へ空へ押し上げられながら、迫りくる光球のうち、命中軌道にあるものを右手の炎で撃ち落とし、剣で斬り払う。
ぐんぐんと肉薄する私の目論見を、獣も悟ったようだった。
「特攻か――、愚かな!!」
炎の威力に絶対の自信を持っているらしいキマイラは、さらに炎弾を生み出し、撃ち放ってくる。
こちらも負けじと、炎を光線状に凝縮、その一切合切を撃墜する。
空中、小規模にして高濃度な爆発が起こる合間を、一気に抜ける。
キマイラの表情に初めて、迫られる側の焦りが見えた。
さっきの激突でわかったのは、私でも、キマイラと互角に『力』で競り合えること。
あとは、どちらが先に的の命を串刺しにできるか。
『塔』に空へ空へ押し上げられながら、迫りくる光球のうち、命中軌道にあるものを右手の炎で撃ち落とし、剣で斬り払う。
ぐんぐんと肉薄する私の目論見を、獣も悟ったようだった。
「特攻か――、愚かな!!」
炎の威力に絶対の自信を持っているらしいキマイラは、さらに炎弾を生み出し、撃ち放ってくる。
こちらも負けじと、炎を光線状に凝縮、その一切合切を撃墜する。
空中、小規模にして高濃度な爆発が起こる合間を、一気に抜ける。
キマイラの表情に初めて、迫られる側の焦りが見えた。