虹の架け橋
ここどこ?
なんか真っ白…。
だるい体を持ち上げてゆっくり起き上がる。
目を擦りながら左を見た。
早風くんが座っている。
ん?早風くん!?
「うわぁぁぁぁ!!」
「何!?びっくりするじゃん。」
「なんでいんの!?ここ…保健室?なんで?」
辺りを見渡すと保健室のベットに寝ていた。
「大声出せるって事はもう元気になったんだね。」
「大丈夫だよ!もともと…。」
「倒れた人が言う言葉?」
え…倒れた…?
私が?
「軽い熱中症だって。水飲んでなかったでしょ。」
確かに…忙しくてあんまり飲んでなかったんだよね。それがダメだったのか…。
「ってか、ヒーローがこんな所にいちゃダメじゃん!」
びっくりした顔をして笑った。
「な…なんで笑うのよ…。」
「だって…久しぶりにヒーローって呼んだから…つい…。」