Jewel Memory*2つ年下
プロローグ





人は

出会って別れて…

そういう時間を繰り返す。








あの時、あの日。

あたしたちが出会ったのは運命だったのかな。



まだ幼いあたし。


だけど、精一杯の恋をした。





中学3年の時

初めて知ったの。


恋すると、人は涙を流すんだってこと。









太陽が顔を出した、あの晴れた日…


6月15日。


あの日で、本当に終わりにしておけば良かったんだ。



そうすれば

こんなに悲しんだり

こんなに苦しんだり──



せずに済んだのにね。






それでも

あの時、終わりにできなかったのは

キミが本当に愛しくて。

恋しくて。


大好きだったからなんだよ。








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