Jewel Memory*2つ年下
まったく。
優ってば、これが狙いだったのね。
「うわぁ!
ちょ、危ないって。
………可愛いっ!」
愛犬に飛びつかれてるよ〜。
「優ー?
勝手に部屋入っちゃダメだからね」
もう入っちゃってるけど。
トイレとか嘘ついて、
って嘘じゃないかもしんないけど。
結局は犬と遊びたかっただけ、か。
どおりで1階に行く時、怪しかったわけだ。
「ほら、早く2階行くよ」
「ちょっと、待って」
「待てない」
犬と遊びたがる優を、
無理矢理、引っ張って階段を上った。
「早くしてよねっ」
あたしは文句を言いながら、
未来の部屋のドアを開ける。
まだ、未来と巳波……
2人で大富豪してるし。
「は〜な〜し〜て〜」
大きい声で優が言う。
顔と声は可愛いのに、
性格がこれじゃダメだな。
「あ、ちょっとぉー」
スルリとあたしの手から逃げて
ベットの上に座った優。
「ニヒッ」
は?何?
今の微笑みは。
「ひゃっ」
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