Jewel Memory*2つ年下
「この前テレビでやってたの見た?」
他に何の意見もなく、
今の季節、暑いから。
ちょうどいっか、で¨怖い話¨をすることにした。
ベットの上に4人で座る。
あたしの前には未来。
左隣には巳波。
右隣には優。
「ヤダヤダっ、ちょっと待って」
でも……。
言い出したのは、あたしなのに。
優の話し方が怖くて、
すでにキャーキャー叫ぶ。
うるさくてゴメンなさい。
未来は呆れてるしさ。
優と巳波は笑ってるし。
ってか、優はSだから仕方ない。
………じゃなくて。
こんなこと考えてる場合じゃないんだってば。
だって…今にも。
出てきそうじゃん?
幽霊。
膝に顔を埋めるけど、無意識に震える体。
心臓まで、ドキドキ超えてバクバクいってる。
それを知ってか知らないでか、
よくは分からないけど。
「もう、やめね?」
そーだよ。
巳波の言うとおりだよ。
もう怖い話、終わりでいいじゃん。
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