Jewel Memory*2つ年下



「この前テレビでやってたの見た?」


他に何の意見もなく、
今の季節、暑いから。


ちょうどいっか、で¨怖い話¨をすることにした。



ベットの上に4人で座る。


あたしの前には未来。

左隣には巳波。

右隣には優。




「ヤダヤダっ、ちょっと待って」


でも……。

言い出したのは、あたしなのに。



優の話し方が怖くて、
すでにキャーキャー叫ぶ。


うるさくてゴメンなさい。



未来は呆れてるしさ。


優と巳波は笑ってるし。

ってか、優はSだから仕方ない。



………じゃなくて。


こんなこと考えてる場合じゃないんだってば。



だって…今にも。

出てきそうじゃん?

幽霊。



膝に顔を埋めるけど、無意識に震える体。


心臓まで、ドキドキ超えてバクバクいってる。



それを知ってか知らないでか、
よくは分からないけど。


「もう、やめね?」


そーだよ。

巳波の言うとおりだよ。


もう怖い話、終わりでいいじゃん。





.
< 133 / 267 >

この作品をシェア

pagetop