Jewel Memory*2つ年下
「でも、いるっしょ?
年下に」
両想いの人ならね。
「うん……いるっていうか、なんだろ…………」
巳波。
あたしにとって、大切な人。
でも、巳波にとってのあたしは、
大切な人なの?
「あんま上手くいってない」
「そっか、」
「ねぇ、付き合ったことある?」
「うん、あるよ」
「そーなんだ」
「他の学校だけど」
「遠距離?
あたし絶対、遠距離無理だよ」
「遠距離だと冷めるよ」
遠距離、か。
前にココも言ってたっけ。
『遠距離だとねー、冷めるよ!』
みたいなこと。
あたしだったら、距離が開いてる時点で無理だ。
いつでも会える距離じゃないと、寂しくなるもん。
「でも、同じ学校でも近すぎると冷めるの早くなる」
「そーゆーもんか」
学年が違うって、距離の面では、ちょうどいいのかな?
「ずっと、好きな人とメールしてないんだよね」
「…………」
ヤバい、ヘコむ。
なんで巳波、最近メールくれないんだろ。
そりゃ、あたしから送ればいいんだけどさあ。
返信来ないかも、って思うと。
怖くて送れないよ。
.