Jewel Memory*2つ年下
「優ヒド〜い」
「いや、気付かなかったんだって」
「もうっ」
「あ、吉田さんは気付いたよ」
膨れるあたしは無視!?
ココに話しかける優。
「応援してたんだよ」
あ、そうですか。
あたしには気付かずに、ココには気付いたんですか。
しかも応援してたとか。
拗ねるしっ。
完全に拗ねてやる。
あたしショックでいっぱい。
「マジで?
全然わかんなかった」
「めっちゃ応援してたよ。
巳波と一緒に」
え?
巳波?
優の口から零れた名前に、
胸がギューッと締め付けられた気がした。
巳波も…………ココのこと応援、してたんだ。
あたしのことは?
あたしのことは、気付かなかったの?
あんなに一生懸命走ったのに。
「最悪…」
なんだろ、この気持ち。
ヤキモチ?なのかな。
.