Jewel Memory*2つ年下



「ママおはよー」


12月中旬の朝。



あたしは、1階のリビングへ降りた。




「おはよう、由紀乃。

今日テストだね。
頑張ってね」



「うん」




この日は、志望校に合格できるか判断するためのテストの日。




最近になって、やっと受験生なんだって感じるようになった。





試験会場までは、ママに車で送ってもらう。



着いた後に、友達と合流して教室まで歩く。




9時。


「始めてください」




チャイムと試験管の人の合図で問題を解き始めた。


なんか、集中できないし。




でも、始めのテストが国語だからいっか。


あたしの好きで得意な教科は国語。



なんだけど…………。





えっ!?


嘘ぉ〜!!





こんなのって、ありえないから〜。





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