Jewel Memory*2つ年下
堀川竜は、
積極的で、追いかけてきてくれて、すぐ行動に移すタイプだけど。
巳波は、
照れ屋で、すぐ行動に移さないから。
“可愛い”だって、
“好き”だって、
今までに数えるほどしか言われたことない。
ただ、その時々の言葉が嬉しくて、幸せだって思えた。
態度に表さないだけで、スゴく優しい一面だってある。
ほんの少し、妬いてくれたことだってある。
あたしの知らないところで、悩んでくれてた時だってあったんだ。
だからね、愛するとか愛されるとか、
追いかけるとか追いかけられるとか、
そんなの、もうどっちでもいい。
あたしは、自分が思ってた以上に、巳波に惚れてるだけ。
消えそうになった炎は、まだ燃え続けてる。
堀川竜とメールしてて、気付いたの。
あたし、どんなに素敵な言葉でも、
巳波が言ってくれなきゃ意味がないんだってこと。
だって、言っちゃったもんね。
『巳波の幸せが、あたしの幸せだよ』って。
.