Jewel Memory*2つ年下
* * *
「おっはよぉ〜っ!」
いつもの倍、テンションが高いあたし。
教室に入ると、ココが1人で窓から外を見てた。
朝、起きてからメールを確認。
やっぱり、悪い夢なんかじゃなかったんだね。
でも、寝る前によく考えて、全部吹っ切れた。
「コ〜コっ、おはよ♪」
「あ、おはよ…」
分かりやす。
巳波とのこと、気にしてるって顔に出てる。
「ココ〜、テンション低すぎぃ〜」
「だって……」
「だってじゃない!
気にすんなよ〜」
「いや、でも」
あたし、ココには笑っていてほしい。
「どーせ、巳波が告ってきたんでしょ?」
「うん…‥ごめん」
「だから謝んなってば。
本当のこと、話してくれてありがとう」
ココとは、こんな話じゃなくてさ。
くだらない話で笑いたいんだ。
.