Jewel Memory*2つ年下



あたし、ココの笑顔が大好きかも。


ずーっと仲良しでいたい。





向き合うのは、少しずつでいい。


ココが話せるようになるまで待つ。


だけど、昼休みだけ、質問させて?




「あ、今日は昼休み教室にいよっか。

気まずいでしょ?
外行くと巳波に会っちゃうし」


「うん。

由紀乃、ごめんね」


「だから、いいってばあ」



ねぇココ?

謝られるほうが、現実と向き合わなきゃいけない気がして辛いんだよ?


だから、謝んなくていい。


ココは何も悪くない。


悪いのは、全部あたしだから。





「ココはさ、巳波のこと、好きだったの?」


「全然好きじゃない」



悪いのは、嫉妬してるあたしだから。



「そっか。

告られて振らなかったの?」


「振ったよ。

でも、向こうが付き合ってるみたいなこと言ってきて」



巳波、思い込み激しいもんな。



「なんて断ったの?」


「好きって言われたから“ありがとう”だけ言った」



このバカ。



「ココ〜、それじゃ誤解されても仕方ないじゃん。

嫌だったら、はっきり付き合えないって言わなきゃ。

そんなとこで天然発揮してどーすんの!」





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